私たちは、これまで考古学者が注目していた遺跡土壌の中に含まれる種子や昆虫ではなく、土器粘土に練り込まれた種子や昆虫を中心に研究を行なっています。
つまり、私たちの研究は文字通り「土器を掘る」ことです。その研究に用いたツールであるX線CTスキャニングは最新の科学技術であり、得られた画像をAIで解析することも行っています。
遺跡の発掘調査は年々減少傾向にあります。しかし、これらの遺跡で以前に発掘された大量の土器が保管されています。我々は、土器に関する多種多様な科学的技術を効果的に活用し、これらの土器を新たな研究資材として活用する新しい22世紀型の考古学を創設し、その新しい技術を社会に実装したいと考えています。